トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2025年4月) |迷惑電話フィルタ

トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2025年4月)

証券会社やクレジットカード会社をかたるフィッシングSMSが急拡大

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2025年4月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2025年4月1日〜 4月30日)

また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。

<調査サマリー>
◉ 警察、総務省、通信事業者などをかたる国際電話詐欺が多発
◉ 厚生労働省や住宅調査を装う自動音声電話、特殊詐欺や不審なアンケートに注意
◉ 金融サービスかたるSMSが前月比約2倍、クレジットカード会社かたるSMSが多発
◉ 証券口座の乗っ取り被害が急増、証券会社5社をかたるフィッシングSMSの文面例

 

1. 詐欺電話レポート

迷惑電話番号の割合は国際電話番号が前月より減少

2025年4月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が62.1%(前月比−14.7%)で、前月より減少したものの、依然高水準で推移しています。特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は、いずれも前月より微増しました。

迷惑電話番号種別割合 2025年4月

 

警察、総務省、通信事業者などをかたる国際電話詐欺が多発

当社の調査で、2025年4月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、中国、国番号として未割り当ての番号、衛星通信サービス、イギリスでした。

2025年4月 国番号別 着信件数ランキング

2025年4月は、アメリカ・カナダなどの北米地域(+1)や衛星通信サービス(+870)の電話番号を悪用し、警察、総務省、通信事業者などをかたる特殊詐欺が多発しました。また、国番号としては未割り当ての番号(+888)で、末尾「0110」の番号を使い警察からの電話を装う手口が多数確認されました。

中国(+86)の電話番号からは、航空会社をかたり架空のチケット購入に関する不審な電話が発生しました。また、イギリス(+44)の電話番号からは、暗号資産の購入や投資の勧誘に関する不審な電話が発生しました。

 

自動音声を使った特殊詐欺や不審なアンケートに注意

当社の調査で、2025年4月は自動音声を使った特殊詐欺や不審な電話が複数確認されました。

【例1:厚生労働省を装う電話】

「保険証」や「マイナンバーカード」に関する自動音声を流し、「詳しくは1番を押してください」などと案内したうえで、オペレーターへ接続させる手口が発生しました。さらに、発信元には、実在する厚生労働省の電話番号に似せた国際電話番号が使用されていたことも確認されました。

【例2:住宅に関する不審なアンケート】

「住宅調査」や「光熱費の削減診断」などの名目で、住宅に関する質問が自動音声で流れ、ダイヤル操作で回答させようとする不審な電話が確認されました。

このような自動音声電話に対応すると、悪意のある者に個人情報が知られたり、偽のオペレーターにつながり特殊詐欺に巻き込まれたりする可能性があります。心当たりのない電話には対応しないでください。また、官公庁や事業者の公式サイトで情報を確認するなどし、十分ご注意ください。

自動音声ガイダンス詐欺やアンケートに注意

 

2. 詐欺SMSレポート

金融・決済サービスをかたる手口が前月比約2倍増

トビラシステムズの調査で、2025年4月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が49.0%、金融・決済サービスをかたる手口が44.2%となりました。金融・決済サービスをかたる手口は、前月から2倍近く増加しました。

フィッシング詐欺SMS 種別割合 2025年4月

 

クレジットカード会社をかたるSMSが多発

実在する企業やブランドをかたる詐欺SMSについて、2025年4月は「セゾンカード」「Mastercard」などのクレジットカード会社をかたるSMSが多発しました。また、「りそな銀行」をかたるSMSも前月から発生が続いています。

フィッシング詐欺SMS ブランド割合 2025年4月

<参考資料>

セゾンカードを騙る不審なメール・SMSにご注意ください(クレディセゾン)
https://www.saisoncard.co.jp/topic/entry/lp_phishing/

フィッシング詐欺にご注意ください(Mastercard)
https://www.mastercard.co.jp/ja-jp/personal/get-support/phishing.html

【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)
https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html

 

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/

 

3. <トピック>証券口座乗っ取り被害が急増、悪用ブランド数も拡大

証券会社のインターネット取引サービスにおいて、利用者の証券口座が不正アクセスによって乗っ取られ、株式の売買などの不正取引が行われる被害が急増しています。各証券会社は、偽のSMSやメールから証券会社を装う偽サイト(フィッシングサイト)に誘導し、ログインIDやパスワードなどを盗み取るフィッシング詐欺に対して、注意を呼びかけています。

金融庁の発表によると、2025年4月のインターネット取引サービスへの不正アクセス件数は前月から3倍に急増しています。また、トビラシステムズの調査でも、4月において証券会社をかたるフィッシングSMSの急増が確認されています。さらに、フィッシングに悪用される証券会社のブランドも増加傾向にあり、2025年4月の当社調査では、5社の証券会社をかたるフィッシングSMSが確認されました。

証券会社をかたるフィッシング・不正アクセスの状況 2025年4月

証券会社をかたるSMS文面例 2025年4月

金融機関や証券会社を名乗るSMSやメールが届いた場合は、記載されたURLにはアクセスせず、各事業者の公式サイトや公式アプリで情報を確認するなどし、十分ご注意ください。

<詐欺SMSの対策>
◉身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
◉日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認
◉迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断

<参考資料>
インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています(金融庁)

https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/chuui_phishing.html

 

4.トビラシステムズについて

トビラシステムズ

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

 

<会社概要>

会社名  :トビラシステムズ株式会社
代表者  :代表取締役社長 明田 篤
証券コード:4441(東証スタンダード市場)
設立   :2006年12月
所在地  :愛知県名古屋市中区錦2-5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
公式サイト:https://tobila.com/

 

<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>

トビラシステムズ株式会社 広報担当
電話番号:050-3646-6670(直通)
お問い合わせフォーム:https://tobila.com/contact/

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