トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年6月) |迷惑電話フィルタ

トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年6月)

携帯電話を使った迷惑電話が急増、070・080番号で自動音声による電気料金営業の不審電話

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「トビラシステムズ」)は、2024年6月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2024年6月1日〜6月30日)

また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。

<調査サマリー>
◉ 迷惑電話番号の割合は国際電話が減少、一方で携帯電話が急増
◉ 070・080番号で自動音声ガイダンスによる電気料金営業の迷惑電話が急増
◉ 不審な国際電話着信は「+1(北米地域)」「+94(スリランカ)」が多発
◉ 6月は「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」など大手銀行をかたるSMSが目立つ
◉ 旅行やイベントが多い夏休み・お盆休みシーズン「フィッシング詐欺」に注意を

 

1.詐欺電話レポート

迷惑電話番号の割合は国際電話が減少、一方で携帯電話が急増

電話番号種別 2024年6月

2024年6月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が43.7%(前月比−21.5%)で前月より大きく減少しました。一方で、携帯電話番号は前月から大きく増加し、30.2%(前月比+20.9%)となりました。固定電話番号は前月から微増し16.1%(前月比+8.9%)でした。

特定IP電話番号(050番号)は、2023年6月から緩やかに減少傾向が続き、2024年6月は過去12ヶ月間で最も低い6.9%(前月比−5.7%)となりました。

 

070・080番号で自動音声ガイダンスによる電気料金営業の迷惑電話が急増

2024年6月は、発信元に「070」「080」の携帯電話番号を使用した、自動音声ガイダンスによる電気料金営業の迷惑電話が急増しました。

自動音声ガイダンスでは、「光熱費の削減診断」などの名目でアンケートに回答させるものや、電力会社の名前をかたるものが発生しているとみられます。電力会社の中には、「自動音声ガイダンスによる電話案内は行っていない」と注意喚起を行っている事業者もあります。

これらの不審な自動音声ガイダンスの指示に従ってアンケートに回答すると、相手に個人情報や住居に関する情報が知られる可能性や、特殊詐欺やトラブルなどに巻き込まれる可能性があります。

自動音声ガイダンスによる電気料金営業 迷惑電話番号数 2024年6月

<参考>
不審な電話アンケート|「光熱費 削減診断」の自動音声(トビラシステムズYouTubeより)
https://youtu.be/x9JVlf4OY5g?si=ZEVuV9UvRO78Jxej

 

不審な国際電話着信は「+1(北米地域)」「+94(スリランカ)」が多発

当社の調査で、2024年6月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、スリランカ、イギリス、国際フリーフォン、ルーマニアでした。

2024年6月 国番号別 着信件数ランキング

国番号別の着信件数では、北米地域の「+1」、スリランカの「+94」、イギリスの「+44」、国際フリーフォンの「+800」(注1)が上位となりました。2024年6月は新たに「+40」から始まるルーマニアの電話番号からの着信件数が5位となりました。

なお、国番号として使用されていない番号からの着信もあり、2024年6月は「+28」から始まる電話番号を使った架空料金請求詐欺とみられる着信が増加しました。

(注1)通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号。いわゆる世界共通のフリーダイヤル番号。着信課金電話番号への着信に適用されるものであり、着信課金電話番号から発信された場合の通話料金は着信課金電話番号(発信者側)が負担する。

 

2.詐欺SMSレポート

宅配事業者をかたる詐欺SMSが9割に

トビラシステムズの調査で、2024年6月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が90.6%を占めました。次いで金融・決済サービスをかたる手口が7.3%、通信事業者をかたる手口が1.2%となりました。

フィッシング詐欺SMS 種別割合 2024年6月

 

大手銀行名をかたる詐欺SMSが目立つ

実在する企業やブランドの名前をかたる詐欺SMSについて、2024年6月は「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「三井住友銀行」「りそな銀行」など、大手銀行名をかたる手口が目立ちました。

フィッシング詐欺SMS ブランド割合 2024年6月

<参考資料>

フィッシングによる不正送金被害が急増しています!(三菱UFJ銀行)
https://www.bk.mufg.jp/info/security/caution_phishing.html

詐欺メール(フィッシング詐欺)にご注意ください(みずほ銀行)
https://www.mizuhobank.co.jp/crime/email.html#email220905

当行をかたり個人情報を入力させるメール・ショートメッセージ(SMS)にご注意ください(三井住友銀行)
https://www.smbc.co.jp/security/attention/index36.html

「重要」りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)
https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html

 

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/

 

3.<トピック>夏休み・お盆休みシーズンは「フィッシング詐欺」に注意

8月は、夏休み・お盆休みシーズンです。旅行や帰省で国内外へ遠出する機会や、夏に開催される大規模な音楽フェスティバルやイベントに参加する機会などが増えやすくなります。

旅行や宿泊施設の予約、飛行機や電車の予約、イベント等のチケット購入などをインターネットで行うことも多くなりやすいシーズンに、改めて注意したいのが「フィッシング詐欺」です。

以下のような事案にご注意ください。

【注意したいフィッシング詐欺の例】

  • 銀行やカード会社などの名前をかたるフィッシング詐欺のメール・SMS、偽サイト
  • 旅行関連のECサイトなどの名前をかたるフィッシング詐欺のメール・SMS、偽サイト
  • 交通系サービスの名前をかたるフィッシング詐欺のメール・SMS、偽サイト
  • SNSやインターネット上で「イベントのライブ配信が視聴できる」などとうたい、フィッシングサイトに誘導し個人情報やクレジットカード情報を盗み取る詐欺
  • インターネットの検索エンジン上位に広告表示される、偽のECサイトやチケット販売サイト

ライブ配信の偽サイト

<詐欺SMSの対策>
◉身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
◉日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認
◉迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断

 

4.トビラシステムズについて

トビラシステムズ

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

公式サイト:
https://tobila.com/

 

<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>

トビラシステムズ株式会社
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁目 5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
担当:管理部 広報 岩渕
TEL:050-3646-6670(直通)
FAX:052-253-7692
URL:https://tobila.com/

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