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クラウドPBXのコストはどれくらい?初期費用や料金相場について解説

クラウドPBXのコストはどれくらい?初期費用や料金相場について解説

クラウドPBXの導入を検討している企業にとって、費用面への不安はつきものです。しかもクラウドPBXにかかる費用は「初期費用」「設置費用」「月額費用」「通話料」など、さまざまな要素が絡み合っており、一見すると複雑に見えてしまいます。

本記事では、クラウドPBXの導入に関わる「初期費用」「設置費用」「月額費用」などのコストを具体的に解説し、さらに「通話料」や各サービスの比較を通じて、どれほどのコスト削減の期待が持てるのかを解説します。
あわせて、賢い「コスト削減のポイント」についても押さえ、費用対効果を最大化する方法もご提案します。
導入の検討から実際の運用まで、一歩踏み出すための知識としてお役立てください。

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※本記事内の表示価格はすべて税抜きです。

クラウドPBXの概要

クラウドPBXとは、クラウド上で運用される電話システムで、従来のオンプレミス型PBXと異なり物理的な設備が不要なシステムです。
コスト削減、スケーラビリティ、リモートワーク対応などのメリットがあります。
一方で、導入時には安定したインターネット接続やセキュリティ対策が課題となり、社内ネットワークの見直しが必要な場合もあります。
クラウドPBXの導入は、リモートワークや複数の拠点を持つ企業にとって大きなメリットになります。

クラウドPBXとは

 

クラウドPBXとは

クラウドPBXは、従来の従来の電話交換機(PBX)の機能をクラウド上で提供するサービスです。
物理的な交換機を設置する必要がなく、インターネット経由で電話システムを管理・運用できます。
そのため利用者はアプリケーションをインストールするだけで、スマートフォンやPCをビジネスフォンとして活用することが可能になります。
特に、複数拠点を持つ企業やリモートワークを導入している企業にとっては、非常に効率的な通信手段として注目されています。

※クラウドPBXの仕組みやメリット・デメリットについてはこちらで解説しています。

クラウドPBXを導入するメリット

クラウドPBXの最大のメリットは、初期費用などの導入時にかかる費用を抑えられ、手続きも簡単で導入が迅速に行える点です。
また、スマートフォンやPCを使って会社の電話番号を利用できるようになるので、内線電話としても利用することが可能になる点も魅力的です。
これに加え、クラウド上のサービスの強みとしていつでもどこからでもアクセスできるという点も大きなメリットになります。

結果的には、電話対応のために必要だった出社行為が不要になり、テレワークや出張中などどこにいてもスムーズな業務を行うことができ、業務効率化に大きく貢献できるメリットとなります。

クラウドPBXを導入するときの課題

一方で、クラウドPBX導入時にはいくつかの課題も存在します。
クラウドPBXはインターネット環境に依存するため、通信が安定しないときなど、品質が低下してしまう恐れがあります。
また、セキュリティ面での対策が不十分なまま導入してしまうと、データの漏洩や不正アクセスのリスクが高まるという点も考慮しておきましょう。
コスト面では、利用する機能やオプションによって思わぬ費用がかかってしまう可能性があるため、導入前にはしっかりとしたコスト見積もりも必要です。

それでは、どういったところに料金がかかるのか、またどれくらいの費用感でいたらいいのか、クラウドPBXの導入に際して実際にかかる費用について解説していきたいと思います。

クラウドPBXの料金について

クラウドPBXの料金について

クラウドPBXの料金体系は、大きく初期費用と月額費用に分かれます。
初期費用は、システム設定やユーザー登録、必要なハードウェアの調整にかかる費用で、従来型のPBXに比べて低コストとなるのが一般的です。
月額費用は、利用人数や追加機能に応じて変動し、サポートサービスも含まれることがあります。
クラウドPBXは初期投資が少なく、月額費用で運用できるため企業の通信コストを抑えやすいという特徴があります。

初期費用

初期設定のための費用

初期費用には、基本的にサーバー設定やアプリケーションのインストール、アカウント設定などのサポートサービスが含まれているのがほとんどです。
料金はサービスや契約規模によって異なりますが、無料から数万円の範囲で設定されており、一般的な相場は1万円から5万円程度です。
特に完全クラウド型のサービスでは、物理的な設備や工事が不要なため初期設定費用のみで済むことが多く、導入時の費用が大幅に削減される傾向にあります。

装置の設置費用

クラウドPBXは物理的な装置が不要なため、設置費用は通常発生しません。
ただし、機器設置型のクラウドPBXでは、社内に物理的な機器を設置する必要があるため要注意です。
この場合、専用の機器設置や初期の配線工事なども費用に含まれるため、数万円から数十万円に及ぶことがあります。
完全クラウド型ではこのような設置費用は一切かかりませんので、大きな理由がない場合は完全クラウド型をおすすめします。

端末・周辺機器の購入費

いざ運用開始、となった場合に必要な端末、周辺機器の購入費も忘れてはいけません。
従来のビジネスフォンから移行する場合、専用の電話機やヘッドセットの購入、既存の端末をクラウドPBXに対応させるためのゲートウェイ導入費用が必要となる場合があります。
費用は端末1台あたり数万円から数十万円程度かかることになってしまうため、上記の内容を忘れずにチェックしましょう。

月額費用

基本料金

クラウドPBXの月額料金はサービスの種類やプランにより異なりますが、一般的には利用するアカウント数、また端末数によって変動します。
一般的には、1アカウントでは数千円台になることが多いようです。
ただし、標準搭載されている機能が異なることがあるため、金額だけに捉われないようにしましょう。

オプション

標準搭載機能とは別に、オプションには追加料金が必要です。
オプションの種類には、電話番号の追加や自動録音機能、音声案内ガイダンス(IVR)などがあります。
サービス会社により異なりますが、料金は月額数千円から数万円程度かかると見込んでおきましょう。
ただし、基本料金内でオプションに該当するようなサービスを提供している会社もあるため、自社が必要としている機能に照らし合わせて検討することが望ましいです。

通話料

通話料は、内線通話が無料である一方で、外線通話には別途費用が発生します。
料金は通常、分単位で計算されます。
固定電話への発信で8円/3分、スマートフォンへの発信で16円/1分が一般的な相場です。
通話料は使用量に応じて変動することもあるため、事前に予算を確認しておくことが重要ですが、従来の固定電話とあまり変わらないと考えてよいでしょう。

このようにサービスや機能で料金は変動します。
クラウドPBX導入時の課題や、初期費用について理解したものの、数あるサービスの中から一体どれを選んだらいいのか迷い始めてしまう方は多いのではないでしょうか。
代表的なものを5つ挙げますので、価格比較の参考目安にしてください。

代表的なクラウドPBX 5選の価格比較

※ベーシックなプランを基に内容を作成しています。

クラウドPBXの価格は、提供会社やプランによって大きく異なります。
一般的には、基本機能を備えたプランは低価格で提供される一方、高度な機能やカスタマイズ性を求める場合は、費用が増加する傾向があります。
例えば、利用人数や拠点数に応じた柔軟な料金プランを提供するサービスもあれば、定額制でコスト管理がしやすいサービスもあります。
各社の特徴と費用を比較することで、企業のニーズに合ったクラウドPBXを選ぶことが重要です。

サービス名 初期設定費用 月額基本料金 通話料 備考
トビラフォン Cloud 30,000円 3,000円 国内一般電話8円/3分、携帯電話16円/1分 自動通話録音・文字起こし・音声案内ガイダンス(IVR)などが標準装備。PC利用はオプション。外線番号1つ、ユーザー数2つを含む。
モッテル 29,800円から 4,980円 国内一般電話8円/3分、携帯電話15.9円/1分 20ユーザー付き。通話録音・文字起こしあり(共に有料)
ナイセンクラウド 10,000円 2,000円 国内一般電話8円/3分、携帯電話15.9円/1分 1ユーザー付き。IVRやAPI連携オプションあり(共にオプション)
03plus 5,000円 980円 アプリから20円/30秒、携帯電話17.5円/1分 1ユーザー付き。クラウドFAX、10分かけ放題オプションあり(共にオプション)。

※表示価格は税抜きとなります。

トビラフォン Cloud

トビラフォン Cloud

トビラフォン Cloudは初期設定費用が30,000円で、月額基本料金が3,000円です。
通話料は国内一般加入電話へ8円/3分、国内携帯電話へ16円/1分です。
このサービスには外線番号1つと2ユーザー(内線番号)が含まれており、基本機能として通話録音や文字起こし、音声案内ガイダンス(IVR)、共有電話帳などが標準装備されています。これらの機能は追加料金なしで利用可能です。

モッテル

モッテル

モッテルは、初期費用が29,800円からで、月額料金は4,980円です。
通話料は国内一般加入電話へ8円/3分、国内携帯電話へ15.9円/1分です。
内線数に応じた料金体系が特徴で、多機能なオプションを追加することが可能です。
オプション機能には通話録音や出退勤管理、電話会議などがあります。
必要に応じて、さまざまな機能をカスタマイズできるのが特徴です。

ナイセンクラウド

ナイセンクラウド

ナイセンクラウドは、初期費用が10,000円で、月額料金は2,000円です。
通話料は国内一般加入電話へ8円/3分、国内携帯電話へ15.9円/1分です。
オプション機能には通話録音やIVR(キューイング等を含む)、API(外部サービス連携)などがあります。
特徴的な機能として、ウィスパリング(担当者と顧客の通話中に、担当者のみに聞こえるように指示を出せる)といったものがあります。

03plus

03plus

03plusは、初期費用が5,000円で、月額料金は980円です。
通話料はやや特殊で、アプリから20円/30秒、専用IP電話機や宅内機器から市外局番宛てへ8円/3分、その他携帯電話へ17.5円/1分です。
基本的な電話機能に加えて、クラウドFAXや10分かけ放題などのオプションサービスも提供されています。

クラウドPBXのコスト削減のポイント

 

クラウドPBXのコスト削減のポイント

クラウドPBXでコスト削減を図るためには、いくつかの点で注意が必要です。
まず、不要なオプションを見直し、実際に必要な機能だけを選択することで、無駄なコストを削減できます。
次に、通話料金のプランを確認し、自社の運用方針に適したプランを活用することが重要です。

不要なオプションのチェック

クラウドPBXのサービスには多くのオプション機能がありますが、実際には利用目的に合わない機能もあります。
例えば、自動通話録音や音声応答ガイダンス(IVR)、文字起こし機能や電話会議サービスなどはすべての企業にとって必須ではありません。
これらのオプション機能の利用には追加料金が発生する場合があり、実務で使用しない機能はコストを無駄に増加させるだけです。
利用する機能を精査し、本当に必要な機能だけを選ぶことで、月々のコストを大幅に削減できます。

通話料金の見直し

クラウドPBXでは内線通話が無料で利用できるため、社員間の通話料を削減できます。
また、固定電話や携帯電話への発信料金も比較的低く抑えられていることもありますが、通話料金がいくらなのか、どのように計算されているかを確認し、必要に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。
通話料金のプランを見直し、実際の通話パターンに合わせた最もコスト効率の良いプランを選択することがコスト削減につながります。

契約期間と料金プランの選択

クラウドPBXの契約には最低利用期間が設定されていることが多く、途中解約には違約金が発生する場合があります。
契約前に料金プランの内容と最低契約期間を確認することや、利用する従業員の増加など会社の成長も見込んで、いつでも柔軟に対応できるプランを選ぶことが重要です。
必要に応じてプランを調整することもコスト管理には欠かせません。

クラウドPBXの料金に関する注意点

 

クラウドPBXの料金に関する注意点

クラウドPBXの料金を検討する際には、いくつか注意点があります。
まず、初期費用が発生するかどうかを確認し、初期投資が不要なプランがあるかどうかも比較しましょう。
また、基本料金以外に追加料金が発生する場合がありますので、オプション機能や通話料金などの詳細も把握する必要があります。
さらに、契約解除時には違約金や解約手数料が発生することもあるため、条件を十分に確認しておくことが大切です。

初期費用の有無

クラウドPBXの導入に関して、初期費用は一般的に1万円から5万円程度が相場です。特に社内に機器を設置するタイプでは、さらに高額になることがあります。
ただ、一方で初期費用のかからないサービスもあります。
導入を検討する際には、初期費用が発生するかどうかを事前に確認することも重要ですが、備わっている機能や月額費用、通話料など様々なコスト面を照らし合わせてバランスのいいものを検討することが重要です。

契約解除時の注意事項

クラウドPBXの契約を解除する際には、最低契約期間や解約条件に注意が必要です。
サービスによってはデータの引き出しやアカウントの完全な削除に関する手数料がかかる場合もあり、元の番号を引き続き使用したい場合にも追加費用がかかる可能性もあります。
契約解除については、契約をする前に条件や関連する費用についても確認しておくことが重要です。

これらのポイントを踏まえておくと、クラウドPBXの導入と運用、解約時において予期せぬコストが発生するのを未然に防ぐことができます。

まとめ

 

クラウドPBXのコストはどれくらい?初期費用や料金相場について解説

クラウドPBXは、従来の物理的な電話交換機をクラウド上で提供するシステムで、初期費用が抑えることができ迅速な導入も可能な点が大きな特徴です。
特に、リモートワークや複数拠点を持つ企業にとっては効率的な通信手段として注目されています。ただし、クラウドPBXの導入にはセキュリティ対策が不可欠であり、利用する機能やオプションによってランニングコストが増加する可能性があるため、事前にコストの見積もりが必要です。

クラウドPBXの初期費用は1万円から5万円程度が相場で、月額費用は基本料金1,000円程度のものもあります。
オプション機能には自動録音やIVR、電話会議機能があり、標準搭載されているサービスもありますが、追加料金がかかることのほうが多いです。

また、サービスによっては、初期費用が無料のものも存在しますが、契約解除時に違約金が発生する場合があるため、契約内容を慎重に確認することが重要です。
また、クラウドPBXのコストを削減するには不要なオプションの見直しや通話料金の最適化が効果的です。

代表的なクラウドPBXを挙げると、トビラフォン Cloud、モッテル、ナイセンクラウド、03plusなどがあり、それぞれ料金や機能が異なるため企業のニーズに合わせた選定が必要です。

トビラフォン Cloud

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